(え? 今笑った? バカにした?)
地味にショックを受ける結衣を尻目に、浩斗はずんずんと前を歩く。その隣にぴったりとついていた成瀬は小首を傾げた。
「社長、なんだか楽しそうですね。先ほどの会合で。なにかいいお話が?」
「いや、そういうわけではないんだが」
「そうなんですか?」
成瀬は不思議そうに首をかしげる。再びこちらを振り返った浩斗と、バチっと目が合う。しかし、浩斗にふいっと目を逸らされてしまった。
(なんか成瀬さんと態度が違くない!?)
理由もなく素っ気なくされて、ちょっとだけムッとなりつつも、結衣は次の移動先への車に乗りこむ。乗車中にプライベート用スマホにメッセージが届いていることに気付いた。
【明後日、会えるのを楽しみにしてる】
差出人は、先日S商事で偶然再会した阿部だ。つい先日、フラメンコが見られるいい飲み屋があるから一緒に行かないかと誘われた。
(飲みの誘い、行くって言っちゃったけど……)
バックミラー越しに、チラッと浩斗のことを見る。視線に気付いたのか、浩斗と目が合った。
胸がドキッとして、咄嗟にパッと目を逸らしてしまった。
***
地味にショックを受ける結衣を尻目に、浩斗はずんずんと前を歩く。その隣にぴったりとついていた成瀬は小首を傾げた。
「社長、なんだか楽しそうですね。先ほどの会合で。なにかいいお話が?」
「いや、そういうわけではないんだが」
「そうなんですか?」
成瀬は不思議そうに首をかしげる。再びこちらを振り返った浩斗と、バチっと目が合う。しかし、浩斗にふいっと目を逸らされてしまった。
(なんか成瀬さんと態度が違くない!?)
理由もなく素っ気なくされて、ちょっとだけムッとなりつつも、結衣は次の移動先への車に乗りこむ。乗車中にプライベート用スマホにメッセージが届いていることに気付いた。
【明後日、会えるのを楽しみにしてる】
差出人は、先日S商事で偶然再会した阿部だ。つい先日、フラメンコが見られるいい飲み屋があるから一緒に行かないかと誘われた。
(飲みの誘い、行くって言っちゃったけど……)
バックミラー越しに、チラッと浩斗のことを見る。視線に気付いたのか、浩斗と目が合った。
胸がドキッとして、咄嗟にパッと目を逸らしてしまった。
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