まるで熱帯地域のスコールのような大雨と雷は、ここ最近よくある天気の急変だった。
突然の大雨はコンベンションセンターの多くの来場客にとって想定外だったようで、館内にあるコンビニに置かれていたビニール傘は一本もなくなっていた。
「せめて一本だけでも傘があればよかったのに」
「ないものは仕方がないだろう。早いもの順だ」
浩斗は首を横に振り、空を眺める。
「すぐに止むと思っていたが、なかなか止む気配がないな。仕方がない。車をここに回すよ」
「駐車場まで行く間にびしょ濡れですよ。私が近くのコンビニ探して傘を買ってきます」
「コンビニより駐車場のほうが近い。ここで待ってろ」
浩斗の指摘に、結衣は押し黙る。
彼の言う通り、近くのコンビニに行くくらいなら駐車場まで走ったほうが早いだろう。
タッと浩斗が走り出す。大雨の中に、彼の背中が霞んでいった。
(大丈夫かな?)
心配でじっと浩斗が見えなくなった方角を見つめる。しばらくすると、見覚えのある高級車がこちらに向かって走ってくるのが見えた。浩斗の車だ。
車は結衣の前で止まる。助手席の窓が少しだけ開いた。
「乗って」
突然の大雨はコンベンションセンターの多くの来場客にとって想定外だったようで、館内にあるコンビニに置かれていたビニール傘は一本もなくなっていた。
「せめて一本だけでも傘があればよかったのに」
「ないものは仕方がないだろう。早いもの順だ」
浩斗は首を横に振り、空を眺める。
「すぐに止むと思っていたが、なかなか止む気配がないな。仕方がない。車をここに回すよ」
「駐車場まで行く間にびしょ濡れですよ。私が近くのコンビニ探して傘を買ってきます」
「コンビニより駐車場のほうが近い。ここで待ってろ」
浩斗の指摘に、結衣は押し黙る。
彼の言う通り、近くのコンビニに行くくらいなら駐車場まで走ったほうが早いだろう。
タッと浩斗が走り出す。大雨の中に、彼の背中が霞んでいった。
(大丈夫かな?)
心配でじっと浩斗が見えなくなった方角を見つめる。しばらくすると、見覚えのある高級車がこちらに向かって走ってくるのが見えた。浩斗の車だ。
車は結衣の前で止まる。助手席の窓が少しだけ開いた。
「乗って」



