俺様辣腕社長の甘い執愛~マッチングアプリなんて信じません!~

 *** 

 結衣とBBQに行ってから四日が経った。

 この間、出張や会議続きで結衣とはほとんど顔を合わせていない。すっかり日課となった日々のメッセージのやり取りからは、変わらない日々を過ごしている様子がうかがえた。

(次はどこに行くかな)

 次のデートではどこに誘おうかと考える。
 今まで付き合った女は星付きの高級店に連れて行けば例外なく喜んだ。しかし、結衣はそういう店よりももっと肩ひじ張らない店のほうが喜ぶので、どこに連れて行けばいいのかいつも悩ましい。
 だいぶ彼女の趣味がわかってきたが、なにせ浩斗の〝デートする店〟のラインナップにはなかったような店なので試行錯誤なのだ。
 ふと考える。

(この俺が、デートプランで悩むとは──)

 しかも、相手は人気モデルでもタレントでもなく、ただの会社員──横溝結衣だ。まさかこんな日が来るとはと、自分でもおかしくなる。

 ふとあのBBQの日のことを思い返す。
 BBQをしたことがなかった浩斗にとって、火を熾すのがあんなに難しいとは全くの想定外だった。
 全然うまくいかず苛立ちを募らせる浩斗にかけられたのは、全く予想外の言葉だった。