「ありがとうございます! すごく助かりました」
結衣は深々と頭を下げ、親子連れにお礼を言う。
「いやいや、困ったときはお互い様だから。デートの邪魔して悪かったね」
父親は明るく笑うと、子供の手を引いて自分達の火のほうへと戻ってゆく。
結衣は気を取り直すと、網の上に肉を載せ始めた。
しばらくすると、肉や野菜が焼けて香ばしい匂いがあたりに漂い始める。
トングでひっくり返すと、とっても美味しそうな焼き色がついていた。
「社長、できましたよ。さあ、食べましょう!」
結衣は紙皿に焼きあがった肉と野菜を盛り付ける。焼き肉のたれをかけると、苦労した分いつも以上においしく感じた。
「……食べないんですか?」
しばらくして、浩斗がほとんど手を付けていないことに気づき、結衣は声をかける。
「怒らないんだな」
「怒る? 何を?」
何を言っているのかわからず、結衣は眉根を寄せる。
「俺の段取りが悪くて」
浩斗はぼそっと言って、口ごもる。
(あー。社長、段取り悪い人嫌いだもんね)
結衣は深々と頭を下げ、親子連れにお礼を言う。
「いやいや、困ったときはお互い様だから。デートの邪魔して悪かったね」
父親は明るく笑うと、子供の手を引いて自分達の火のほうへと戻ってゆく。
結衣は気を取り直すと、網の上に肉を載せ始めた。
しばらくすると、肉や野菜が焼けて香ばしい匂いがあたりに漂い始める。
トングでひっくり返すと、とっても美味しそうな焼き色がついていた。
「社長、できましたよ。さあ、食べましょう!」
結衣は紙皿に焼きあがった肉と野菜を盛り付ける。焼き肉のたれをかけると、苦労した分いつも以上においしく感じた。
「……食べないんですか?」
しばらくして、浩斗がほとんど手を付けていないことに気づき、結衣は声をかける。
「怒らないんだな」
「怒る? 何を?」
何を言っているのかわからず、結衣は眉根を寄せる。
「俺の段取りが悪くて」
浩斗はぼそっと言って、口ごもる。
(あー。社長、段取り悪い人嫌いだもんね)



