「勘違いするな。俺は社内で起きたトラブルに対応しただけで、きみを助けたつもりはない。きみが私的な事情で他の社員をトラブルに巻き込んだことは、上司に報告しておく。おそらく秘書部からも名指しで苦情が行くだろう。どう責任をとるかについては、追って上司から伝える 」
「え?」
玲奈は、表情を凍り付かせる。
浩斗が会議室のドアを開けると、そこには険しい表情の田端が立っていた。
「あとの処理は任せる」
「はい」
田端は表情を強張らせたまま、了承の意を込めて頭を下げる。呆然とする玲奈を尻目に、浩斗は少し首を捻って室内に目を向けた。
「……結衣、戻るぞ」
「あ、はい!」
室内で呆気に取られていた結衣は、ハッとしたように慌てて浩斗の背中を追いかける。
「ちょっと!」
玲奈は慌てて結衣を呼び止めようとする。しかし、その前に田端が立ちふさがった。
「営業部営業二課の前澤玲奈さん。これはどういうことか、詳しく聞かせていただきましょうか」
にこりと微笑む田端の態度は丁寧であるものの、その眼差しには有無を言わせない凄味があった。
***
接客用会議室を出た結衣は、浩斗の背中を追いかける。
「え?」
玲奈は、表情を凍り付かせる。
浩斗が会議室のドアを開けると、そこには険しい表情の田端が立っていた。
「あとの処理は任せる」
「はい」
田端は表情を強張らせたまま、了承の意を込めて頭を下げる。呆然とする玲奈を尻目に、浩斗は少し首を捻って室内に目を向けた。
「……結衣、戻るぞ」
「あ、はい!」
室内で呆気に取られていた結衣は、ハッとしたように慌てて浩斗の背中を追いかける。
「ちょっと!」
玲奈は慌てて結衣を呼び止めようとする。しかし、その前に田端が立ちふさがった。
「営業部営業二課の前澤玲奈さん。これはどういうことか、詳しく聞かせていただきましょうか」
にこりと微笑む田端の態度は丁寧であるものの、その眼差しには有無を言わせない凄味があった。
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接客用会議室を出た結衣は、浩斗の背中を追いかける。



