「玲奈! お前の家に、俺の会社の白い手提げ袋が置いてなかったか? KZ情報システムのロゴが付いていて中に書類とタブレットが入った──」
智紀は玲奈を見た途端、血相を変えて詰め寄ってきた。
「紙袋? あった気もするけど、全部捨てちゃったから知らないわよ」
玲奈は素っ気なく言い放つ。
別れた彼女の会社に押しかけてくるなんて、こんな常識のない男なら絶対付き合わなかったのにとうんざりする。
「捨てた? 嘘だろ?」
智紀は絶望的な表情になった。藁にも縋る様子で玲奈ににじり寄り、腕を掴む。
「あの中にうちの重要顧客のデータが入ってたんだぞ! どうするんだよ!」
「そんなの知るわけないでしょ! 離してよ! 会社に押しかけるなんて最低! ストーカーだわ」
まるで玲奈が悪いと言いたげな浩斗の言い方に、カチンときた。玲奈は怒りの赴くままに、智紀に言い返す。
そこに割って入ったのは、浩斗だ。
「彼女の手を離せ。社内で暴力行為は許さないと言ったはずだ」
浩斗は智紀の手首を掴むと、玲奈から引きはがす。
「…っ!」
手首を掴まれ、智紀は息を呑む。咄嗟に浩斗の手を振り払い、後ずさった。
智紀は玲奈を見た途端、血相を変えて詰め寄ってきた。
「紙袋? あった気もするけど、全部捨てちゃったから知らないわよ」
玲奈は素っ気なく言い放つ。
別れた彼女の会社に押しかけてくるなんて、こんな常識のない男なら絶対付き合わなかったのにとうんざりする。
「捨てた? 嘘だろ?」
智紀は絶望的な表情になった。藁にも縋る様子で玲奈ににじり寄り、腕を掴む。
「あの中にうちの重要顧客のデータが入ってたんだぞ! どうするんだよ!」
「そんなの知るわけないでしょ! 離してよ! 会社に押しかけるなんて最低! ストーカーだわ」
まるで玲奈が悪いと言いたげな浩斗の言い方に、カチンときた。玲奈は怒りの赴くままに、智紀に言い返す。
そこに割って入ったのは、浩斗だ。
「彼女の手を離せ。社内で暴力行為は許さないと言ったはずだ」
浩斗は智紀の手首を掴むと、玲奈から引きはがす。
「…っ!」
手首を掴まれ、智紀は息を呑む。咄嗟に浩斗の手を振り払い、後ずさった。



