Spectrum Quad

「そーゆーもんかね」

「そーゆーもんだよ」

「凛紅はいつでも冷静だなぁ」

「そうかな」

「ま、それだけじゃない気もするけどな」


俺は苦笑いん返す。葵は多分気づいてるんだと思う。




–––––俺が幼馴染と葵、弟以外の誰に対しても興味がないことに


聞かないのは優しさかな。

勘もいいし、気遣いもできる。

いい友達を持ったなぁ





–––––放課後


「凛紅〜、まだこねーの?」

「静かに。来たよ」



「ほんっとむかつく。なんなのよ」

「なー。これやっぱりやばいってば。やめよーぜ」

「なに!?文句あるの!?」

「いや…」

「せっかく私とより戻してあげようって言ってるんだからこれくらいしてよね!?」

「…わかってる」


あの女の逆恨み…?

なんで言いなりになってるんだ?


「あ。あれ俺が前振った子だ。」

「僕もごめんなさいした人だ」

「…俺も」


ってことは俺以外みんなが?

…そーゆーことね。
 
恨みをかったと。

ここで俺以外の誰かが出ていったら逆効果かな。

俺が行くしかないのか…


「なにしてるの。」


話しかける


「っ、凛紅…」

「凛紅くん!あのね、この人が凛紅くんたちの写真を貼ってるの、私みててね、注意したんだけど、聞かなくて…」


すっごい手のひら返し


「ちが…っ」

「俺みてたよ。ねぇ、鈴木さん。」

「…なにを?私…注意してただけで…」

「鈴木さん」


思わず低めの声が出てしまった


「っ、私は悪くないの!!私は、ただ、認めて欲しくてっ…」

「もういいよ。わかったから。だから、もうこんなことしないで。」

「っ…ごめんなさい」

「それから、そっちの山本くん…だよね」

「…うん」

「あっちで話聞かせて。」


鈴木さんには聞こえない位置まで移動する。


「山本くんは、なんでこんなことしたの?昼休み、徠人に話しかけてくれてたじゃん。」

「ほんとは…こんなことしたくなかったんだ。でも、朱里…鈴木がまた俺と付き合ってくれるって言ったから…。」

「それでも断ることはできたよね?俺が許せないのは冬輝と徠人、結星を傷つけたことなんだけど。」

「…ごめん」

「…幸いそこまで問題になってないし、みんなもそこまで気にしてなさそうだから大事にはしない。でも、理事長には報告しておくよ。生徒会長として、見過ごすわけにはいかないから。それでいいよね」

「…!うん、ごめん、ありがとう」


俺は軽く微笑んだ。







–––––目障りだ。

なぜ恋愛なんてものに夢を見るのだろう。

どうせすぐに終わるのに。