Spectrum Quad



「元気だせって。また買ってやるからさ」

「ほんとか?」

「おう」


わかりやすく嬉しそうだな。ならいいか。



いやよくないわ。どうすんだよ、この状況。

下手すれば学校どころか警察問題だって…

案の定、徠人と結星はものすごく騒いでいた。


「んだよこれ!?」

「なんで〜!?何でこんなことになってるの!?」

「どーすんだよ!?凛紅!?」


ギャーギャー騒いでる。

俺も騒ぎたいって…

というか、


「いや、俺に聞くなよ」

「そーだけどさ!?何でそんなに冷静なんだよ」

「今騒いでも意味ないだろ?徠人も結星も落ち着けって。」

「…おう」
「…うん」


2人の声が重なる

やっと静かになった…

さてと。どうしようかな。

とりあえず報告するか?いや、どうやって。


「なー、徠人〜、これほんとなん?やばくね〜」


あれは…徠人のクラスのやつか。

キレないかな、大丈夫…?


「んなわけねーだろ。」


よかった。冷静だ。


「ふーん。じゃ、俺用事あるから。なんかあったら言えよー」


これからどうするか…


「ねぇ凛紅。これどうする?」


いつのまにか写真を剥がしていた結星は俺に聞いてきた。


「んなもん捨てよーぜ?」

「一応取っておこう」 

「は?なんでだよ」

「嫌がらせの証拠になるからね」

「…わかったよ、凛紅がそう言うなら…」


徠人はなんだかんだで納得はしてくれる。

本当はいい子なんだよなぁ。


……はぁ…本当にどうしよう。

いっそ理事長にでも報告するか?

でも警察沙汰だけは避けたいし。

大事にしてみれば、次何が起こるかわからないな…

自分たちで片付けるしかないのか…。


「よし。張り込むか」

「は?」

「どーせ他にも嫌がらせしてくるだろうし、見つけて捕まえよう。あっちも警察沙汰にはしたくないだろうし。」

「…まあ、それもそうか。」

「凛紅が言うなら…」

「よーし!やろーぜー」

「じゃあ放課後な」

「はーい」
「おー」
「わかった」



俺たちはいったん午後の授業に戻った。



「凛紅〜」

「ん?どーした、(あおい)

「さっきのやばくないか?あれ、結構目に止まるぞ」

「だね。」

「本当なわけないのはわかってるけどさ、知らなかったら信じるんじゃねーの?」

「それはしょうがないよ。」