その言葉に、メンバー達がピクリと反応して顔を上げる。
途端に緊張感が増す。みんなが次の言葉を待った。
「デビュー日は5ヶ月後の5月6日。
それに伴い、デビューシングルをリリースします」
デビューシングル……!
つまり、flying-Hiの曲をもらえるってことだ。
緊張なのか期待なのかわからない鼓動が胸を打つ。
バクンバクンと激しくて、ちょっと痛いくらい。
ずっと私たちを見ていたSEIKOさんの目が、カッと見開く。
ハキハキと場を締める声が、スタジオ全体に響いた。
「デビュー曲のタイトルは『Flying High』。
――この曲のポジションを今から発表します」
ピリッと漂う緊張感が刺すような張り詰め方に変わる。
笑ってたり少し前のめりになったり、一人一人反応は違うが明らかにみんなの目の色が変わった。
「ポジション0番――この曲のセンターは、」
微妙な溜めに、瞬きする間を失う。
SEIKOさんが順番に私たちの顔を見て、口を開いた。
「南」
時が止まったかのような沈黙。
丸く開いた南の瞳が、キラリと輝いたような気がした。
「――はい……っ」
実感を持った、しっかりと重みのある返事だった。
昊は“まぁ妥当か”みたいな顔をしていて、蓮は「おぉー」と他人事のようにまばらに拍手している。
ユウキは、静かに眉を顰めて拳を握り込んでいた。



