一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


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「すごっすごいよナナ!ラストのカゲちゃん、完全にナナのこと見てたよねっ!?」

flying-Hiの出番が終わってスタジオを出る途中、人の流れに押されながらやよいが興奮気味にナナミの肩を叩く。

「う、ん……そうだったの、かな……?」

目が合った。その感覚はある。
でも、ちゃんとした記憶がない。

ステージにいるカゲちゃんはとにかくキラキラしていて、かっこよくて、目が合った瞬間頭が真っ白になっちゃったから。

「っというか!蓮くん!なにあの最後のセリフ!
あーん、私もカゲちゃんみたいにされたーいっ♡ずーっとかっこよかったぁあ♡」

興奮しているやよいの声が、右から左へと抜けていく。
まだ胸のドキドキが収まらない。

映像で見るのとは全く違う。
“会った”って感覚だった。

「……やよいちゃん。flying-Hiのライブって、あるのかな」

「え?あー……まだないけど……
そのうちありそうだよね!こんなに人気なんだもんっ」

(まだやったことないんだ。flying-Hiの、カゲちゃんの、ライブ……)

「初ライブ、観に行きたいねやよいちゃん」
「えっ♡ナナ、ハマった!?アイドルのライブって超楽しいから!絶対行こうね!」

より近づいた気がする距離に、ぎゅっと肩を寄せ合う。
今日の高揚を抱えたまま、なにもせずにはいられなくて。

まずはファンクラブの入り方から、教えてもらうことにした。