一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


「『可愛くないね』
って笑って またからかって」

「ツンとしたその顔さえ
なんか今日は 特別だ」

カメラ目線のフリータイム。お決まりの蓮・南に挟まれイジられるユウキに、「可愛い」の声と短い悲鳴が上がる。


「制服越し 触れた肩」

「平気な フリしてるけど」

真面目チームの私と昊は、肩を合わせるだけで視線は合わせない。
昊はチラリと触れた肩に無表情のまま視線を落として、“俺”は逆に照れながら目を逸らす演技。

歌詞に沿ったさりげない仕草。
そのくらいの温度感がいいかもって、練習でなったから。


——次が、前に事故ったユウキと南のパート。
あれから練習を重ねて、いろんなパターンをやって調整してきた。


(最終的に、ユウキはカメラに向かって上目遣いで照れ顔をする動作になったはず)


だから私は、小さい動きで次のポジションに——……

昊と別れてセンターライン横に移動した瞬間、ユウキが手を掴んで私を自分の側に引っ張りこんだ。