一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

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まだ暗転しているステージから、ちらちらと何かキラキラしたものが光に反射しているのが見える。

観客席からも、 ステージで人が移動する気配がわかるのか、叫びたいのを我慢しているかのように高音の呼吸を飲む音があちこちから聞こえる。


見えなくてもわかる、熱気と期待。


その分だけより鼓動が高まって、余計な緊張を逃すために深く息を吸って吐いた。


「続いての曲は——メンバーである御堂蓮さん主演ドラマの主題歌、flying-Hiで恋色サイダーです!どうぞ」


MCのフリの直後、バンとステージも客席も強い照明で照らされる。


センターに立つ蓮が余裕たっぷりの甘い微笑みでカメラを射抜くと、歌い出しの半拍手前で自然なウインクを飛ばした。


「ねぇ 今日、君と恋をする?」

「甘く弾ける 微炭酸」


インカムを突き破るほどの黄色い絶叫に、蓮の語りかけるような歌い出しと続くみんなの声が飲み込まれる。


(すごい、なにこの圧力!)


「風に揺れたその笑顔に」

ユウキと向かい合って人差し指で互いの頬に触れながら、歌う笑顔が引き攣りそうになる。


練習とも、初めてのライブとも全然違う。
“俺”たちの一挙手一投足に熱が返ってくる、ビリビリとした熱狂空間。

「恋の色 しゅわっと弾けた」

合わさる声に、注がれる視線は5人のうち特定の誰かに一身に向かっている。
興奮した顔のすぐ下に、色とりどりのメンバーカラー。

観客との距離も広いドームよりうんと近くて、彼女たちの表情も持ち物も全部視認できるから逆に目のやり場に迷ってクラクラする。

これが歌番組。
これが、ファンとのライブ……!

恋する前に、その熱に溶けて飲み込まれそうだ。