一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―


「うわぁあ……本当に使われてる……」

思わず溢れた私の声は、多分みんなも心で同じことを言っていた気がする。
画面に釘付けになった目がキラキラと輝いて、よく知るメロディと歌声が自分たちのものじゃないみたいに聞こえた。

「……クレジット出たね」

淡白に告げる昊の声。
スタッフロールの最中に見た、【主題歌:恋色サイダー】と【flying-Hi】の文字。

心がそわっとときめいて、ドキドキが止まらなかった。

「なんか俺、感動?してるわぁ」
「な!まだ現実味ない感じだよな!」

じーんとしてる蓮と、大きく笑って素直に嬉しそうな南。
その下で、ずっと険しい顔をしていたはずのユウキも惚けたような顔をしていた。

「あっここ!」

流れ続ける弾ける恋のメロディに、歌詞なんて表示されてないのに指を差す。
ぽっと出てきた私の明るい声に、みんなの目が集まった。

「1サビ。好きなんだよね。
君わ恋のストーリーにぴったりハマる歌詞で……
みんなの声もなんか甘くて、恋ってこんななのかなって思えて」

——なんて、恋をしたことがない私には想像でしかないんだけど。

みんなでドタバタしながら作った恋の色が、まずは声として形になっているのが嬉しい。

「純だねぇ、千景ちゃん」

ぽすんと蓮の手が頭に乗って、彼は柔らかく笑う。

「甘さ足りない!ってSEIKOさんに言われまくって録った甲斐あったよなぁ」
「ね」

笑うたびにブリーチ髪を揺らす南に、昊が小さく頷く。

「——……」

——ユウキは、何かハッとしたような顔で私を見ている。
その視線に気づいて目を合わせると、“なに?”と小さく笑いかけた。