「今日は二人ともありがとう・・・!楽しかった、我儘言ってごめんね!」
「いや、全然いいよ。私も楽しませてもらったし」
「音桜が楽しめたらしいから、俺も有意義な時間だったよ」
「わぁ、白灯くんちゃんと彼氏してるね・・・!それに、音桜ちゃん恋愛はドライっぽかったから・・・安心したよ!」
「あの、千景・・・私たちのことは、みんなに内緒でいい?」
なにせ《ごっこ》なのだ、噂も広められたら居心地が悪い。
「・・・!わかった!絶対秘密にするね。じゃあ、2人ともバイバイ!」
なにやら嬉しそうな顔をした千景は緋色さんの腕をとってスキップしながら帰って行った。
「・・・ふぅ」
軽くため息を吐くと、隣に立っていた詩音が顔を覗き込んでくる。
「詩音も今日は助かった、ありがとう」
「いや、さっき言った通りだけど、音桜が楽しかったんだったら俺もよかったよ」
ほんとに、どれだけの経験を積んだら、こんなことがさらっと言えるんだろう。
「言っておくけど俺、恋人できたことないから。遊んでもないし」
「・・・は?いやいや、噓つかなくていいって。別に責めてるとかそういうのじゃないから」
そもそも口に出してないし・・・。
「音桜には誤解されたくないから・・・。あぁ、でさ、あの【お願い】聞いてもらっていい?」
「今?いいけど・・・私にできることにしてよ」
「例えば?」
「家買って、とかは無理だから」
そもそも家買ってあげるほどのこと、してもらってないし。
「うーん、欲しいものがあってさ」
「欲しいもの?新しいスマホとか?」
でも最新のスマホって高いよなぁ、と思いながら詩音を見上げると、詩音は無言で首を横に振った。
「なにが欲しいの?今から買いに行ける?」
「今渡せるものだよ」
「え・・・私が持ってるもの?」
今私が持っているものといえば、カバンとスマホと財布とハンカチと・・・服?
強いて言うなら財布の中身かも・・・?
「人生」
「・・・は?」
「音桜の人生ちょうだい」
「人生・・・?」
予想外過ぎる詩音の【お願い】に、戸惑う。
私の人生を貰って、この男はなにをするんだ・・・?
「ずーっと俺のこと見ててよ。音桜の人生は俺のものになるから、全部俺が決めていいよね?」
笑顔で私の髪をひと房掬い、それに唇を寄せながら詩音が言う。
「け、結論どういうこと・・・?」
「これからも付き合い続けようってこと。これからは《ごっこ》じゃなくて、本当に」
「付き合い続ける・・・?」
あれ、なんでそんなことになるんだ・・・?
「いや、全然いいよ。私も楽しませてもらったし」
「音桜が楽しめたらしいから、俺も有意義な時間だったよ」
「わぁ、白灯くんちゃんと彼氏してるね・・・!それに、音桜ちゃん恋愛はドライっぽかったから・・・安心したよ!」
「あの、千景・・・私たちのことは、みんなに内緒でいい?」
なにせ《ごっこ》なのだ、噂も広められたら居心地が悪い。
「・・・!わかった!絶対秘密にするね。じゃあ、2人ともバイバイ!」
なにやら嬉しそうな顔をした千景は緋色さんの腕をとってスキップしながら帰って行った。
「・・・ふぅ」
軽くため息を吐くと、隣に立っていた詩音が顔を覗き込んでくる。
「詩音も今日は助かった、ありがとう」
「いや、さっき言った通りだけど、音桜が楽しかったんだったら俺もよかったよ」
ほんとに、どれだけの経験を積んだら、こんなことがさらっと言えるんだろう。
「言っておくけど俺、恋人できたことないから。遊んでもないし」
「・・・は?いやいや、噓つかなくていいって。別に責めてるとかそういうのじゃないから」
そもそも口に出してないし・・・。
「音桜には誤解されたくないから・・・。あぁ、でさ、あの【お願い】聞いてもらっていい?」
「今?いいけど・・・私にできることにしてよ」
「例えば?」
「家買って、とかは無理だから」
そもそも家買ってあげるほどのこと、してもらってないし。
「うーん、欲しいものがあってさ」
「欲しいもの?新しいスマホとか?」
でも最新のスマホって高いよなぁ、と思いながら詩音を見上げると、詩音は無言で首を横に振った。
「なにが欲しいの?今から買いに行ける?」
「今渡せるものだよ」
「え・・・私が持ってるもの?」
今私が持っているものといえば、カバンとスマホと財布とハンカチと・・・服?
強いて言うなら財布の中身かも・・・?
「人生」
「・・・は?」
「音桜の人生ちょうだい」
「人生・・・?」
予想外過ぎる詩音の【お願い】に、戸惑う。
私の人生を貰って、この男はなにをするんだ・・・?
「ずーっと俺のこと見ててよ。音桜の人生は俺のものになるから、全部俺が決めていいよね?」
笑顔で私の髪をひと房掬い、それに唇を寄せながら詩音が言う。
「け、結論どういうこと・・・?」
「これからも付き合い続けようってこと。これからは《ごっこ》じゃなくて、本当に」
「付き合い続ける・・・?」
あれ、なんでそんなことになるんだ・・・?



