【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





その夜、氷は仕事を早めに切り上げた。
 


珍しいことだ、と自分でも思う。
 


オーナーが不在にする理由など、

いくらでもあるのに

――今日は、

単純に“顔を見せる余裕がなかった”。