【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





「だからこそ、

 何も言わない。」
 


椿は、その言葉に笑みを浮かべる。



「……意地悪ですね。」


「君ほどじゃない。」
 


二人の間に、短い沈黙が落ちる。
 


店の喧騒が、遠く感じられた。