【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから


 


氷はキッチンに向かい、冷蔵庫を開ける。



「コーヒーでいいか。」


「はい。」
 


それだけで十分だった。
 


湯気の立つマグカップが、

椿の前に置かれる。



「砂糖はいらないのか。」


「今日は、このままで。」
 


苦いコーヒーを一口含み、椿は目を伏せた。