【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





「……オーナー。」
 


声をかけてきたのは、西園寺弥生だった。
 


その声音が、

いつもよりわずかに低いことに、

氷はすぐ気づく。



「何だ。」


「昨日、一日席を外してましたよね。」
 

「ああ。」
 


氷は、表情を崩さない。