店に戻ったのは、 開店準備が一段落した頃だった。 氷は、 いつもと変わらない顔で バックヤードを抜け、カウンター裏に立つ。 ジャケットの襟を整え、 店内を一瞥するその姿に、違和感はない。 ――はずだった。