【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから



 

店に戻ったのは、

開店準備が一段落した頃だった。
 


氷は、

いつもと変わらない顔で

バックヤードを抜け、カウンター裏に立つ。
 


ジャケットの襟を整え、

店内を一瞥するその姿に、違和感はない。
 


――はずだった。