【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





だが、すぐに言い切る。



「遅いよ、九条。

もう私の目には、

氷さんしか映ってないよ。」



二人の間に流れる沈黙は、

かつての幼さも、未練も、

すべて切り離す音だった。



「…好きにしろ。

でも、俺はお前を逃がすつもりはない。」



――結婚は、決定事項。



そんなの分かってる。