だが、すぐに言い切る。 「遅いよ、九条。 もう私の目には、 氷さんしか映ってないよ。」 二人の間に流れる沈黙は、 かつての幼さも、未練も、 すべて切り離す音だった。 「…好きにしろ。 でも、俺はお前を逃がすつもりはない。」 ――結婚は、決定事項。 そんなの分かってる。