【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





「……まだ、返事は保留だ。

確定はしていない。」


「え?」


「“本人と話してから”って言った。」



椿の目が、わずかに見開かれる。



「じゃあ、お父様は……」


「事実だけ言ったんだろ。」



「俺が縁談を否定してない、って。」
 


椿は、力が抜けたようにその場に立ち尽くす。