「……まだ、返事は保留だ。 確定はしていない。」 「え?」 「“本人と話してから”って言った。」 椿の目が、わずかに見開かれる。 「じゃあ、お父様は……」 「事実だけ言ったんだろ。」 「俺が縁談を否定してない、って。」 椿は、力が抜けたようにその場に立ち尽くす。