【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





「どういうことか、説明して。」
 


九条は一瞬だけ視線を伏せ、軽く息を吐いた。



「……やっぱり聞いたか。」


「聞いたから、ここにいるの。」
 


声が、わずかに震える。



「縁談なんて、聞いてない。

 勝手に話が進んでて、

 “承諾してる”って言われた。」
 


九条は、何も言わなかった。