【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





九条家の門は、

昔と何一つ変わっていなかった。
 


高く、無駄がなく、感情を拒むような静けさ。
 


幼い頃は当たり前だったこの場所が、

今はひどく息苦しい。
 


気づけば、椿はここに立っていた。
 


考えるより先に、身体が動いていた。