【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから


 


父は、少しだけ間を置いた。



「承諾している。」
 


その一言で、胸の奥が、静かに沈んだ。
 


分かっていたはずなのに。
 


彼が“城崎”でいる時間が、期限付きだって。



「式の日取りは、追って連絡する。」
 


父はそう言って、立ち上がる。