「……それは」 「否定するか?」 静かな問い。 椿は、口を開きかけて、閉じた。 否定できなかった。 「これは政略結婚だ。」 父は淡々と言う。 「だが、悪い話じゃない。 幼なじみで、価値観も釣り合う。 何より、互いの家にとって都合がいい。」