【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





「……それは」


「否定するか?」
 


静かな問い。
 


椿は、口を開きかけて、閉じた。
 


否定できなかった。



「これは政略結婚だ。」
 


父は淡々と言う。



「だが、悪い話じゃない。

 幼なじみで、価値観も釣り合う。

 何より、互いの家にとって都合がいい。」