【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから





深呼吸をしてから

3回ノックをしてドアを開ける。



「お父様、今戻りました。」


「おかえり。待っていたぞ。

そこに座れ。」



重厚な書斎は、

相変わらず空気が澄みすぎていた。



磨き上げられた木の机、

壁一面の本棚、

窓の外に広がる都市全体を見渡せる夜景。



椿は背筋を伸ばし、ソファに腰を下ろす。