見覚えのある姿。 一時も忘れたことはなかった。 何か話題がほしかった。 西園寺の話をしたのも、 ただの情報収集じゃない。 西園寺弥生には興味はなかった。 ただ、あなたと話したかったから。 あなたの声を聞きたかったから。 あなたの目が、 また私を“人として”捉える瞬間を、 確かめたかった。