【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから

 


氷はゆっくり椅子に腰を下ろし、

視線を椿に向ける。
 


「……確かに、完璧な空間だ。」
 


低く、落ち着いた声だが、

目は椿の全てを捉えて離さない。
 


椿は椅子に近づき、ゆっくり氷の横に座る。
 


首筋に残る痕や、視線の交錯、微妙な距離感。