その仕草だけで、 氷の体の緊張が増すのがわかる。 視線は氷から外さない。 仕事上では絶対に制御できるはずの感情が、 昨夜と同じように揺らいでいた。 椿は、氷の心拍の変化を見逃さない。 その一瞬の反応を、 計算し尽くしたかのように楽しむ。