【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから


 



「昨日の夜のこと、まだ覚えてますか?」
 


声はささやくように、だが誰の耳にも届く。
 


氷の呼吸が一瞬乱れる。
 


店のざわめきも、二人の世界に飲まれていく。
 


椿は、

わざと首裏をなぞり、痕をちらりと見せる。