【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから


 


別れ際、玄関で椿は振り返る。



「氷さん。」


「何だ。」


「今日は……

 飼われて、よかったです。」
 


氷は、眉をひそめる。



「だから、その言い方は」
 


言い終わる前に、椿は一歩下がる。