【第二夜】きっと仮面の下を知ったら嫌われてしまうから


 


椿は、
 
氷の胸元に手を置く。



「私が今日、

覚悟なしにここに来るとでも?」
 


視線が絡む。



氷は、数秒、何も言えなかった。
 


折れないように、
 
何年も築いてきた理性が、
 
今、静かに音を立ててひび割れていく。