あの方に対する気持ちを——これ以上直視してしまうのが、もっと恐ろしかったからだ。
「ヴィオラさま、ヴィオラさま。次のお茶会は、いつになさいます?」
定例のサロンがお開きになったあと。セリーヌ嬢は、私に向かって愛らしく小首を傾げた。
思わず、ふっと頬が緩む。大きな目をぱちぱち瞬いて、じいっと私の返事を待つセリーヌ嬢は、本当に可愛らしい。
先日、セリーヌ嬢の別荘でお茶会にお呼ばれしてから、彼女との距離はますます近くなった。
別荘なら、エルディシア公爵の目が届くこともない。実質的には彼女のための屋敷で、そこではずいぶんのびのびと過ごしているようだった。
二人でテーブルを囲んでする談話はとても楽しくて、久しぶりにほっと安らいだ気持ちになれた。
「このあいだ、ちょっと変わった風味のお茶をいただいたんですの。クリームのような香りがついている茶葉ですのよ。ぜひ、ご一緒しましょうよ」
「あはは。しょっちゅうお邪魔して、ご負担ではありませんか?」
「いやですわ、遠慮なんてなさっては。わたくし、あなたと一緒にお菓子とお茶をいただくのが、最近の一番の楽しみですのに」

