私は剣に身を捧げた女。王太子殿下の求愛は、お受け出来ません


 私の顔に浮かぶ疲れの色を敏感に感じ取ったアレクシスは、押し寄せる貴族たちに向かってきっぱりと言い切った。
 
 使用人に言いつけて、私の軽装や暖かい飲み物も手配してくれた。
 
 アレクシスに守られるように逃げた先は、いつか二人きりになった小さなバルコニーだった。
 
 あのときの記憶が、どっと甦ってくる。