私は剣に身を捧げた女。王太子殿下の求愛は、お受け出来ません

彼のあまりに力強い肢体が、私の身を逃さない。丁寧に愛撫を施しながらも、アレクシスはずっと私にキスの雨を降らせていた。
 
 私の最奥はしとどに濡れ、すでに彼を全て受け入れる準備を終えていた。全身に、肉体の悦びが行き渡っていく。
 
 それ以上に強い想いが、静かに駆け巡って身も心も満たした。
 
 シーツの波間に、ふたりぶんの身体が沈んでいった。刻み込むように互いに愛を捧げ合い、ほとばしる熱が口づけの数だけ渦巻いた。
 
 ついに身も心も結ばれようとするそのとき、アレクシスはゆっくりと、ひときわ丹念に私の頬を撫でた。
 
「……怖くないか?」
 
 私にからだを重ね、裸の胸を上下させながら、アレクシスが汗ばんだ頬を寄せながらそっと呟く。
 
「ええ」
 
 頷いて、即答した。初めて愛した人に、初めて愛撫を捧げられた身体が、その先の期待に震えている。
 
 アレクシスの分身が私の秘所に宛てがわれると、胸の奥で熱い泉が噴き出すのを感じる。不思議と、恐怖はなかった。
 
 生まれたままの姿になって、生のままの剥き出しの恋慕と欲望を交わす営みは今、終点に到達しようとしていた。
 
「いくぞ」
 
 ちゅっと額への口づけをくれるのと同時に、アレクシスはゆっくりとゆっくりと私のなかへ押し入った。
 
「……あ……っ!」
 
 繋がりを果たした瞬間、強く身体を抱き締められる。夢中で抱き返すと、熱い肌の温もりに、血のたぎりを感じた。