「と、いうワケで主井さんの自由行動に参加させてもらうからっ!」
「どーゆうワケよっ!?」
意味分んない、この変態達!
「きゃー! なんでここに生徒会長が!?」
遥は、生徒会長を見たあと、私に近付いてボソボソと聞いてきた。
私はしばらく考えたあと、いい事を思い出した。
「翔ちゃん、こっち来て」
私は翔ちゃんを呼び出し、遥と三人で輪になった。
「翔ちゃんが、遥のために生徒会長を連れてきてくれたんだって!」
「…はいっ!?」
翔ちゃんはビックリしたような顔をして、少し声も裏返っていた。
「そーなのー!? ありがとう! 心の友よー!」
「え…あ、いえ。」
翔くんは状況が読み込めないまま、そう答えていた。
「生徒会長、この彼女が、是非!!! 修学旅行のレポートに参加したいって言うので。 願いします!」
と、言って遥を連れていく。
「え? あ、え!?」
生徒会長もなんだか動揺している。
「翔ちゃん、仲とりもってあげてね!」
そう言って、その場を逃げ出した。