部屋は、遥と二人部屋。


「ねえ、明日と明後日は香川くんと周るんでしょ?」


「うん、そうだけど」


「いいなー! うらやましい!」


羨ましい…?そうか?


「私も男の子と一緒に行動したいなー!」


「あれ? 生徒会長はどうしたの?」


「だって、願うだけ無駄なんだもーん」


ふんっ、とふてくされる遥。


「ねえ、じゃあ…恋は?」


「え? 恋くん?」


うんうん、と頷くと、遥はうーん、と頭を傾げた。


「愛のお兄ちゃん、とか思ってないや」


と、バッサリ。


私の大好きなもの同士が付き合ってくれたら、なんて都合のいい話か、やっぱり。と反省。


「さ、寝よう! 夜更かしはお肌の大敵だよ!」


布団にもぐる遥。


もう寝ちゃうのか…、と寂しい気もするけど。



思ったより疲れてたみたいで、すんなり寝ることが出来た。