「秘密バラした後だし、こないだ脅したし手だしはしてこないだろうから、愛が一番不安な事は大丈夫かもしれないけど」
「心配、してくれてるの?」
「…まあ、なんかあったらいつでも携帯鳴らしてよ。 淳がいるから大丈夫だと思うけど」
「恋、…好きっ!」
ガバッと、恋の背中に抱きつく。
持っていた鞄は、地面に落ちた。
「…痛いんだけど」
「あー、恋がお兄ちゃんじゃなかったら絶対彼氏にしてたのになー!」
「他人だったら世話なんか焼きませんから」
それもそうだね、と言って離れた。
結局、恋が鞄をひとつ持ってくれて、集合場所の学校に着いた。
「主井さん、おはよう!」
そう言って挨拶してきたのは、変態…淳だった。
「お、おはよう」
「空港までのバス、俺の隣だからね」
「は、はあっ!?」
「どこでもいいって言ってたから決めたんだよ」
な、なんだって~!
私は恋の方を見ると、「そんなの知らないよ」と、呟いていた。
い、委員長でしょ!アンタ!!


