次の日の朝、いつもより早く、学校に向かっていた。


変態達に、言う決心が出来た私は昨日、三人に電話をした。
『明日、学校で聞く』と言われたので、朝早くに集まることになった。


変態達だけじゃない。
みんなにも…しってもらわなきゃ。


『そのへんは、俺にまかしといて』って、恋は言ってたけど。



私は待ち合わせの生徒会室に入った。
変態三人が揃っていて、私を見る。


「…おはよう」


私がそう言うと、変態達も挨拶を返してくれた。


「愛先輩、なんですか? 話したい事って。 俺は電話でも良かったんですけど、淳先輩がどうしてもって」


「電話でひとりひとりに言うより、まとめて話した方がお得だろ。 ゆきえちゃんだってそう言ってるじゃん」


「誰ですか、ゆきえちゃん」


「お前、ゆきえちゃん知らないなんてモグリだな」


「某有名女優の事は置いといて、主井さん。 話してくれますか?」


私は小さく頷いた。



「この写真、見てくれる?」


私は写真を香川の変態に渡した。
隣の二人も、その写真をのぞきこむ。


「誰、これ?」


「主井さんの知り合いですか?」


「それ、中学の頃の私」


私がそう言うと、変態三人は私と写真を見比べた。


「髪の毛…ボサボサだし、眼鏡分厚いし、太ってるし、服のセンスも無いでしょ?」


「えっ、でもこのアラレちゃん眼鏡って今流行ってますよねっ。 流行先取りですよ!」


沢尻くんがそう言うと、香川の変態が、沢尻くんの口をふさいだ。


「ちゃんと、話すね。 私の…昔の事」