まず、恋に相談しよう。
私はひとりでウンウンと頷いて、席を立った。




「え? バレたの?」


恋に事情を話すと、眉をひきつらせながら言った。


「まだバレたかどうかは分かんないけど…。 バレた、と思う」


恋は、うーんと声を出して腕を組んだ。


「先に…話ちゃったら?」


「へ?」


「誰かに話されるより、愛が直接言っちゃったほうが、いいと思う」


「で、でも…」


「誰も、なんとも思わないかもよ? 場合によっては、ウケるかも」


「ウケ…」


「うそうそ」


恋はいたずらっぽく笑いながら言った。


「私…話すよ」


拳をぎゅっと握って、意気込んだ。


「はじめに、あいつらに…話す」


本当は、ずっと隠していたい。
でも、言ってしまいたい。


…ううん。
言って、受け入れてほしい。


私の事を。