教室のドアを開けると、さっきの恋の友達が目の前にいた。


別に意味もなく、目があってしまう。
この人、結構イケメンじゃん。


ああ、そっか!ミスターコンで優勝したんだっけ。
そりゃイケメンだよね。


髪は黒髪のクセッ毛。
目は二重のパッチリで、鼻は高すぎず低すぎずって感じ。
薄いけどピンク色の唇は、なんだか色気がある。
身長は、175…はあるかな。結構高い。
体つきは今人気(?)の細身の筋肉質。


うんうん、かっこいい。
みんなが騒ぐわけだよね。


私はその人に小さく礼して通りすぎようとした。


「ちょっと!」


がしっと腕をつかまれる。


…なっ、なに!?
さっきのイケメン君がまじまじと私を見てくる。


「ななな、なんですか?」


かなり真顔のイケメン君。
な、なに?私、なんかした?


イケメン君は鼻をしきりに動かしてる。


…なに?何か匂うの?


「あ、もしかしてこの香水の匂いが感に障っちゃった? ゴメンね!」


「いや、違うけど…」


ち、違うの?
じゃあ何?


ジーッと見られるの、怖いんですけど!


「あ、淳。 こいつが俺の双子の愛だよ。 仲良くしてやってね」


恋が私とイケメン君の間に入ってそう言う。
イケメン君は私の腕を離して、腕組みをした。


「ああ、どうりで恋に似てると思った。 よろしく、主井愛さん」


ああ、そっか。
恋に似てるから見てただけか。


なんだー。ビックリしたー!