恋は、一番嫌だって言ってたし、恋が一緒じゃないと嫌だったから乗らなかったけど、めちゃくちゃ乗りたかったんだ!


「メリーゴーランドは後にしない?」


と、生徒会長がいつもの爽やかな笑顔で言う。


「えー」


「ここの遊園地、暗くなるとライトアップされて綺麗なんだよ。 メリーゴーランドもキラキラしてて、綺麗だよ」


「そっか、じゃあ最後でいーよ」


楽しみだなー、メリーゴーランド!
私はワクワクして暗くなるのを待つ事にした。


おばけ屋敷にゴーカート、バイキングとか、たくさん乗った。


遊園地ってこんなに楽しいものだったなんて知らなかったなーと、テンションマックスではしゃいでいると、変態三人がクスクス笑っているのに気付いた。


「な、なによ。 子どもみたいって言いたいの?」


そう言うと、生徒会長が『違う違う』と手を振った。


「可愛いなって思って」


生徒会長がそう言うと、顔がカーッと赤くなった。


それを見て三人はまた笑う。
なんなんだ、コイツら。


「ちょっと暗くなってきたね」


変態がそう言い、空を見る。
まだ真っ暗ってワケじゃないけど、綺麗な茜色をしている。


「もうほとんど乗り物乗ったよね。 なんかもう一回乗りたいのある?」


生徒会長がそう言うと、私は腕を組んでうーんと悩んだ。