そもそも、あの変態三人が悪いんだ!


きっとそうに違いないと考え、文句を言ってやろうと、足を動かす。


向かったのは生徒会室。
きっとここにいるはず。


「やっぱいた」


タイミングよく、三人揃っていた。
三人はこっちを見るなり駆け寄ってきたので、反射的にドアを閉めてしまった。


鈍い音が三連発で鳴ったのが聞こえる。


「ゴメン、大丈夫?」


三人とも、鼻を打ったみたいで痛さに悶えていた。


「いたた…。 どうしたの? 愛先輩」


「生徒会の仕事の手伝いが昨日で終わったんだろ? あ、鼻血出そう」


「なにか忘れ物でもしたの? それとも、僕らに会いに?」


そんなわけないでしょ、と言ってやりたいけど、まあその通りなので言わないでいた。


「あんた達のせいで、困った事が起こったの」


「俺たちのせい?」


香川がキョトンとしてそう言った。
まあ、直接原因なわけでもないから、そうなるのは当たり前か。


「あんた達の取り巻きが、私の事目のカタキにしてるみたいなの」


「あー、鈴木さん達の事かあ」


生徒会長がそう言うと、私は頷いた。


「でも、女同士の喧嘩に男が割って入るのは野暮だしねー」


と、沢尻くん。


…そ、そりゃそうかもしれないけど!