「この写真って…まさか…」


私の、アルバムの?


「主井さん、どうしたの?」


ゴミ箱にかじりついて止まってる私を見て、同じ掃除当番の子が声をかけてくれた。


「なんでもない! ゴミ捨ててくるね!」



私はゴミ箱の中にある袋を皆に見られないように引っこ抜いて、新しい袋につけかえた。


このまま、ゴミを捨てに行くフリして写真を回収しよう。そう思った。


「お、ゴミ捨て?」


ゲタ箱に着くと、恋がいた。


「帰ったんじゃ、なかったの?」


「どうせヒマだし、待ってた」


待っててくれて、良かったかも。
って思った。


こんなの相談できるの、恋しかいないしな…。


私はゴミ捨て場の近くまで恋についてきてもらって、恋に話した。




「これ、ひどいな」


「うん…まだ確認してないけど、私のアルバムの写真だと思う」


そっか、と呟く恋。