ついたのは奈良公園。
このへんでいいかな。


「なにするの?」


「一緒に写真撮ろう!」


キョトン、とする淳。
何かおかしい事言った?


「ホラ、やっぱ奈良に来たんだし、奈良っぽい風景がいいなって、思って」


「ああ、だからね」


いいよ、撮ろう。と言ってくれて、誰かにシャッター押してもらえないか探す。


「撮りましょうか?」


カメラを持ってキョロキョロしてたので、なんとなく感ずいたのk、そう言ってくれた人がいた。


「ただし、俺とも撮ってくださいね」


「…って、陸さんだったんかい!」


「俺もいますー!」


なんてこったい。


陸さんと翔ちゃん。
また居るなんて!



「分かった、撮るからさ。 まず撮って…!」


そう言ってカメラを渡す。



「よーし、行くよー!」


陸さんがカメラをかまえて待っている。


「愛、もうちょっとこっち寄って」


「え?」


ちょっとドキッとした。


次の瞬間、うなじあたりに近づく淳の顔。


「って何かいどんじゃあああああ!」


ほんと最低!