「ごめん」


そう言うと、好田さんは悲しそうな顔をした。


「でも、すごく嬉しい。 そんな事、言ってもらえるなんて。 …友達、じゃダメかな?」


「友達…」


「私、好田さんと友達になりたいんだ」


そう言うと、好田さんは笑顔になった。


すごく、かわいい笑顔。




「…淳先輩、また新たなライバルの出現ですよ」


と、奈良漬けをポリポリと食べながら言う翔ちゃん。


いつの間に…?


「ま、まさか女子だなんて…」


奈良漬けを袋いっぱいに買っている淳。
…気にいったのか。


「性別は違えど、ライバルはライバル。 手加減なしだよ」


と、好田さんに近づく陸さん。


「…って、足利さん、いつのまにいたんですか!」


と叫ぶ翔ちゃん。
私も同感。