ヲタクを溺愛したい幼なじみ①





有栖ちゃんはきょとんとしながら、

ふたりを交互に見て、にやっと笑った。



「なにそれ。

 雪城くん、

華ちゃんのことめっちゃ見てるじゃん」


「見てない」


「見てるって」


「……席戻れ」



ぶっきらぼうに言い放つと、

侑は教科書を開いた。



耳が、また少し赤い。