有栖ちゃんはきょとんとしながら、 ふたりを交互に見て、にやっと笑った。 「なにそれ。 雪城くん、 華ちゃんのことめっちゃ見てるじゃん」 「見てない」 「見てるって」 「……席戻れ」 ぶっきらぼうに言い放つと、 侑は教科書を開いた。 耳が、また少し赤い。