その瞬間。 「雪城くーん!」 甘い声が後ろから飛んできた。 振り返ると、 クラスの女子が数人、手を振っている。 「今日の数学、 一緒にやってもらっていい?」 「えー、私も!」 「放課後空いてる?」 ――いつもの光景。 侑は相変わらず、モテる。