ヲタクを溺愛したい幼なじみ①





なのに。



「そのうち」



指先が、髪をすべる。



「推しを見てても、

 俺の声が邪魔してくる」


「……しないし。

サランくんの声しか知らないもん。」


「嘘つけ。

俺の顔が浮かんでくるかもな」


「浮かばないってば!

サランくんの顔なら浮かぶかも…」


「俺に触れられた感覚、思い出す」


「それはないかな」



否定する。