ヲタクを溺愛したい幼なじみ①





背後から、

声はかからなかった。



夕方の風が、

やけに冷たい。



(……別に)



(私には、推しがいるし)



(侑が誰と話してようが、

 誰と帰ろうが、関係ない)



そう言い聞かせながら、

歩く。



なのに。



一歩進むたび、

胸がきゅっと縮む。