背後から、 声はかからなかった。 夕方の風が、 やけに冷たい。 (……別に) (私には、推しがいるし) (侑が誰と話してようが、 誰と帰ろうが、関係ない) そう言い聞かせながら、 歩く。 なのに。 一歩進むたび、 胸がきゅっと縮む。